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“そして僕は答えを出した。
妻が残した僕にとって最も重要な、恐らく妻にとっても最も重要だったものとは、僕自身であると。
僕らは考え方、価値観、生き方、その全てに影響を与えあい、既に十分に混じり合っていた。僕らはもう、ひとつで、その裏表だった。妻の言葉の意味をやっと理解できた気がした。
僕は妻を失った訳ではなく、僕(そして妻)の半分を失ったのだ。僕と妻は半分になりながらもひとつとしてここにいる。残りの半分も消すことは、妻のことももう一度殺すことになってしまう。そんなことはできない。
いつも空から見守っているだとか、心の中にいるだとか遺志を継ぐだとか、そんなことでは納得できなかった僕の厄介なリアリズムを、いとも簡単に丸め込む説得力がそこにはあった。
これから僕は再び生きる意味をみつけた。生への執着を取り戻した。あとは簡単だ。今までどおり二人で格好よく生きていけばいいだけだ。
”